微表情とは何か?
微表情とは、抑制された「真の感情」がフラッシュのように一瞬で顔に表れて消え去る表情のことを言い、その多くは0.2秒以内に出て消え、通常の会話では80~90%が見落とされていると言われている。
「表情分析学」「微表情分析」など表現の違いはあるが、英語ではMicro Expressions(マイクロ・エクスプレッション)と言われ、これらを総称して日本語では「微表情」と呼んでいる。
日本ではこの知識や技術があまり浸透しておらず、調べても探している内容のものが見つからなかったり学べる場所や教材が少なかったりするわけだが、欧米では「嘘を見抜く」ためにFBIの取り調べや税関、空港などでも幅広く活用されている技術である。
微表情は、人が生まれながらにもつ、唯一変えられない潜在意識下であらわれる極めて事実に近い、目に映る瞬間的な真の意思表示を示す行動であることから、多少の知識が入るだけでも多くの分野で役立つときが来るだろう。
人の表情が「万国共通」であることは、「微表情」の先駆者ポール・エクマン氏の40年に渡る研究によってすでに確認済みである。
驚きを呼んだパフォーマンスの裏に隠れていた科学
日本のメディアでも、この技術の一部をいち早くパフォーマンスに応用して世間の注目を集めた人がいる。
マインドハッカーのトニー・ジャン氏とメンタリストのDaiGo氏だ。
世の中には「自分の知らない世界を見せられると素直に信じることができない」という人が大勢いる。そんな人たちが彼らのパフォーマンスを見ると、理解できない彼らは自らを納得させようとこう言うだろう。
男性
- こんなもん、わかるわけないやん!
- インチキに決まってる!
- スタッフかマネージャーが本人にだけわかる合図をカメラの死角から送っている。
科学を知らない彼らは、テレビの世界に「ヤラセ」があるという自分が知っている都合のよい事実に絡めて、こう結論付けることで納得しようとするわけだ。
トニー氏やDaiGo氏は今回の微表情に加え、リーディング、大脳科学、心理学、NLP(神経言語プログラミング)、ボディランゲージ、催眠療法など、あらゆる分野であらわれる人間の特性を熟知し、それらを総合的に判断できる知識と経験を積んできているからこそできるパフォーマンスであり、こういった技術はインチキでもなければすでに確認されているものなので、習得が困難で時間がかかる分、日本人ではできる人が少なくその存在すら知られていないというだけの話。
科学である以上、それなりに勉強と経験をつめば誰にでも習得できるもので、現にこういったパフォーマンスをしている人が世界中に点々と存在することがそれを証明しているといえる。
微表情分析によって得られる効果
- 商談や交渉で相手の隠された感情から話の軸や方向性を調整できる
- 採用や人事の面接場面で適切な人材を見出すことができる
- 組織やチームマネジメントで良好な人間関係を構築できる
- 「言葉に出てこない相手の感情」をくみ取ることができる
- 夫婦や恋人とのトラブルの際に、いち早くその危険信号を捉えることができる
- 親に打ち明けられない子供の悩みや「いじめ」を外から見つけることができる
0.2秒以内の一瞬の表情や変化に気づけるようになるためにはかなりの訓練と時間が必要になるが、「微表情」に関する情報やそれらを集めたサイトは日本ではまだまだ浸透していない科学なだけに、検索してもなかなか見つからないだろう。
興味のある方は当サイトで少しずつ紹介していくので、ぜひともチェックしてもらいたい。