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相手の心を開く実践トーク心理術

一日に誰とも言葉を交わさないという人は極めて少ないだろう。家庭がある方はもちろん、一人暮らしの方でもその大半は電話や職場で誰かと話しているはずだ。

今回は、相手に心を開かせるもっともシンプルで即実践できる方法をお教えしようと思う。

繰り返しが必要になる方法はあるが、コミュニケーションで悩みを抱えている方は覚えておくだけでも参考になるはずだ。

はじめに

人には個性があり考え方や価値観、習慣や環境なども異なるため、合うこともあれば合わないこともある。別々の価値観や世界観を持ち合わせた人間が出会い、時間を共有し、ときには意見の衝突で喧嘩をすることもあるだろう。

合わないことが大半を占める中で、たまに仲良くなれたり、気が合ったり、長い付き合いができる人に出会えることがあるわけだが、その結果を決めるきっかけはいったいどこから始まっているのだろうか。

 

人と人との距離が縮まる根本にはコミュニケーションが必ず絡んでいる。

相手との接触を繰り返し重ねることで、相手の見えなかった部分が徐々に見えてくるようになり、ある程度の情報が集まったところで人は人を判断するようになる。

すでにあなたとお付き合いがある方は、あなたのことをそれなりに知っていると思うが、あなたがこれから出会っていく人は当然あなたのことを知らない。

あなたがこれから出会っていく人の中で良い関係を築きたいと思える相手に出会えた、もしくは将来的に友達以上の関係に発展させたいと思えるだけの相手に出会えたときには、当然寄り道も失敗もしたくないと思っていることだろう。

そんなとき、どうすればよりあなたの望みどおりの近い関係に発展させることができるのか。

人は目と耳から取り込む情報がもっとも多い

人は五感で情報を受け取っているが、その中でも特に多いのがからの情報と言われている。

第一印象が決まる時間は約15秒と言われており、一度決定された第一印象がそう簡単に変わらないものであることはご承知のとおりである。

統計上は視覚80%、聴覚10%、その他( 嗅覚など )10%となっており、このデータからもわかるように目から入ってくる情報が第一印象の大部分を決定しているといえる。

 

しかし、どうだろう…。第一印象といっても特に決まったものがあるわけではない。

最近はご年配の方でも冠婚葬祭に礼服を着て来られない方も見かけるようになり、TPOから大きなズレがない場合は昔ほど重要に考えなくなったのかもしれない。

固定観念が強い方は頭から「非常識」と判断されるかもしれないが、人によってはその非常識を「おもしろい」と解釈される方が増えてきているのも事実である。

TPOよりも重要!他人と時間を共有するときの優先順位

  1. 礼儀( 挨拶 )
  2. 時間( 約束 )
  3. 立場( 相手に対して適切な自分の立ち位置 )

いくらオシャレをしてカッコつけていても、礼儀を知らない、時間も守れない、自分の立場もわきまえられない人は、その時点でナメられる。

よく彼女や友達と待ち合わせをしているときに、仲が良いとか古い付き合いやからといって理由にもならない理由で自分が時間に遅れて相手を待たせているにも関わらず、気になって親切に電話をしてきてくれた友人や彼女などに偉そうに電話でモノいうている人を見かけるが、これほどカッコ悪いものはない。

向こうから連絡が来るということは、自分が事前に連絡していないか、約束の時間を守っていないかのどちらかである。

オシャレを覚える前に恥から知るべきだろう。仲が良くて古い付き合いなら、自分よりも相手を優先に考えるのが普通である。

基本的なことがすっ飛んでいる人間が優先順位を履き違えれば違える( オシャレをすればする )ほど、周囲には返ってそれがカッコ悪く映るもの。

自分に少しでも落ち度がある場合は、相手が年上年下関係なく、態度をわきまえるのが当たり前である。

 

第一印象の約8割が視覚に依存するという統計が出ているが、私は上記3つに加えて「清潔感」があればとりあえずはOKだと考えている。

オシャレは自分のことだが、上の1~3と「清潔であること」は自分以外の人に対してのマナーでもあるので、自分とは切り離して考えなければならない。

オシャレは人によって違い、自分のオシャレを同じようにオシャレと共感する人もいれば、センスないと思う人もいる。人それぞれだ。

オシャレの感覚は人によって異なるので、それよりも他を巻き込んだときの優先順位を怠らないことが何より重要だろう。

 

これらの内容を踏まえたうえで、相手に心を開かせる心理テクニックを紹介していく。1~3がすっ飛んでいる人は以下の内容を実践しても効果は得られないので、基本的なことを改めてから検討してもらいたい。

話すスピードが人に与える影響

あなたも今までにいろんな方との出会いがあったことだろう。

そこで、今までに出会ってきた人、あるいは今も仲良くお付き合いをしている人を思い浮かべたときに、あなたよりも話すスピードが速い人、あなたと同じぐらいのスピードで話す人、あなたよりも話すスピードが遅い人の3つに分類してみてほしい。

人は自分より話すスピードが速い人の話に耳を傾けやすく、遅い人の話を聞き流す性質がある。

これは、自分より話すスピードが速い人の話は普段の自分のペースよりも早い速度で処理しなければならないため、聞き取ろうとすることに意識が集中するのに対し、遅い人の話は自分の普段の処理速度から遅れすぎていることがストレスの原因になるからである。

テレビなどで司会者から話を振られたタレントがチンタラ眠たそうに話すのを見て苛立ちを覚えたことや、早口のゲストには黙って耳を傾けていたことも記憶を辿ればあったはずだ。

しかしながら、実際に自分が話す側に立ったとき、自分の話すスピードで相手がどう感じているかをいちいち意識しながら話している人は少ないのではないだろうか。

ほとんどの人は普段の自分のペースで喋っているだろう。

もしあなたがそうであれば、あなたはここから新しい事実を知ることになる。

 

話のスピードが速い、遅いというのは人それぞれバラバラで、昨日今日に始まったものではない。よって、「速いからゆっくり喋ってほしい」「イライラするから速く喋ってほしい」というのは本人に直接いうことではない

話すスピードが速い遅いと判断される基準は相対的なもので、あくまで自分の感覚を基準に人は相手の話すスピードが速いか遅いかを判断している。

自分より遅い人には遅いと感じ、速い人には速いと感じる、それだけである。速い人どうしであればそれが普通で、遅い人どうしでもそれが普通となる。

自分ではなく相手に基準をおく、それが相手の潜在意識に自分を刷り込むポイントになることを覚えておこう。

潜在意識に刷り込む目には見えない心理テクニック

今回の本題である。

心理学の世界では相手の無意識の行動に同調したり、その行為をコピーして追いかけることを「ミラーリング」と呼んでいる。

一般的に相手の仕草や動作を無意識のうちに真似るという意味で解釈されているが、これを仕草や動作ではなく「話のスピードを合わせる」という、目に見えない形で使うというのが今回の話だ。

ミラーリングの応用になるが、目に見えないだけに相手に悟られにくく、すぐに実践できる非常に効果的な方法である。

「真似る」「模倣する」といった行為は、相手に対する尊敬や好意の気持ちを目に見える形で表現したものとして認識され、自分の仕草や動作を真似る人は仲間や味方といった形で相手の記憶に刷り込まれるようになるのである。

例えを出すと、

  • こちらが頭を下げて挨拶すると、相手も頭を下げて挨拶する
  • 電話で「もしもし」と言われると、なぜか「もしもし」と無意識に返している
  • 乾杯のときは全員が同じタイミングでグラスをあげ、最初の一杯を飲む

互いの関係が近づいたり深まったりする瞬間には、必ずといっていいほど仕草や動作を合わせる行動が付いて回る。仲良くなりたいと思う人や自分が興味をもつ人に出会ったときは、相手がどれぐらいのスピードで話をするかを先に観察してみてほしい。

相手の話すスピードやリズムをコピーし、相手の話し方に限りなく近づける( 合わせる )ことで相手はあなたと話すことを心地よく感じるようになるだろう。

頭でわかっているわかっていないに関わらず、他人と自分に共通点が多くなればなるほど、人はその人に対して好感をもつようになるのはすでに証明されている。

また、顔を合わせない電話では声に頼るしかない。話のトーンスピードリズムが直接相手に影響を与えることになる。

相手が偶然やたまたまと思わざるを得ない共通点が増えれば増えるほど、相手は不思議な感覚に駆られる機会が増え、あなたに好感を持つようになるのだ。

おわりに

潜在意識に作用する心理テクニックは、実際にその事実を繰り返し体験しないと実感がわかないことがほとんどである。

潜在意識とは無意識の世界を差すものなので、これは実感がなくても当然である。潜在意識に対して顕在意識という言葉があるが、潜在意識と顕在意識から受ける影響の割合は9対1と言われており、人は意識下で受ける影響よりも無意識下で受ける影響の割合のほうが、はるかに大きいことも実際に確認されている。

気づいたときには吸いこまれるように洗脳されていたり、意図せぬところで暗示にかかっていたりするのもこれが原因なのだ。

 

潜在意識の中で人が受ける影響がわかってくるようになると、今まで見えなかった人の本質というものが見えてくる。

心理を知るということは人を知るということ、相手の思考や行動、これから下すであろう判断や見解が本人よりも先にわかるようになるのだ。

さらに、相手の未来を読めるということは相手を動かすためのプロセスすらもわかるようになるので、上司部下、先輩後輩、彼氏彼女など、生活の至るところでそのスキルは大いに役立つことになるはずだ。

今どき、力で人を抑え込むようなやり方は古い。そんなやり方に相手が同意しないのは百も承知である。

相手のほうから納得して気持ちよく自分の思いどおりに動いてもらう、それが理想ではないだろうか。

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