コミュニケーション

本音は口元に出る

人には言葉と行動が伴わないということがよくある。

言葉で言っていることが本当に本音なのか、その場しのぎの建前で言っているだけなのか、どちらかわからないというとき、どうすれば相手に振り回されることなく本音を見抜くことができるだろう。

今回はそのポイントをお伝えしようと思う。ぜひ参考にしてみてほしい。

はじめに

顔の中でもっとも本音が出やすい場所は目ではく口であることがわかっている。口元を見るだけで、相手の心がわかるのである。

それを今から解説していくので、そのときの状況をイメージしながら想像してみてほしい。

人の本音は目よりも口元に出やすい

人はリラックスしているとき、口が半開きになりやすくなることがわかっている。

例えば、何か珍しいものを見たときや不思議な現象を見たとき、自分の好きな有名人がテレビで喋っているときなど、人が何かに興味を示しているときは視点が一点に集中し、口元の筋肉が緩みやすくなる状況下にある。

これは唇の周りの筋肉、口輪筋がリラックスすることで起こる自然な現象である。

  • 続きをもっと知りたい
  • さらに詳しい情報を聞きたい

という思いから、更にその情報を取り込みたいという感情が働き、無意識に口が開いてしまうのだ。

 

人は体内に入るほとんどのものを口から取り込む。

臭いは鼻から、音は耳から取り込むが、体内まで届くのは口から取り込まれたものに限る。

  • 鼻や耳から食事はできない
  • たばこは鼻ではなく、口から吸う
  • 鼻を隠して口を出すようなマスクはない
  • 飲み薬はあっても、吸い薬はない
  • 異臭を感じたときは、鼻よりも口を先に塞ぐ
  • 余計なことを口にしたとき、手遅れなのに手で口を塞ぐことがある
  • 嫌いな人に無理矢理キスされそうになると、唇を畳み込み、目も強く閉じて全身に力が入る

危険」「怖い」「臭い」「辛い」そういったものは体内に入ることを拒み、「楽しい」「嬉しい」「香しい」ものは勝手に取り込もうとするのが人間というもの。

この習性が、会話になると口元に出やすくなるのだ。

口が半開きになるのは興味や関心を示す無意識の意思表示

人の口元が無意識に緩んだり半開きになったりするのは、その先の情報をさらに取り込もうとすることで起こる。

へ~、なるほど…

と思っているときは口元が緩み、うなずくように首が縦に動く。その話に興味があり、さらにその先を知りたいと思っている状態なので、そのまま話を続けて大丈夫だ。

しかし、相手の中である変化が起こったとき、それが口元に表れる。先ほどまで開いていた口に力が入り、唇を畳み込んだり口元が結ばれるようになる。相手の口が閉じ始めたとき、または閉じているときは注意しよう。

 

あなたが話しているときに相手の口が閉じている場合は「あなたの話を受け入れようとしていない」意思表示である。あなたの話に対して拒否防衛反応が出ていることを表している。

「話に興味がない」の他に、そろそろ「自分が喋りたい」と思っている場合にも口が閉じる。

相手の口が閉じている状態で交渉に入ったり、告白してみたり、提案を持ちかけたり、約束ごとを取り付けたり、説教したりすると、ほぼ100%に近い確率で相手はあなたの話を受け付けない。

何を言っても右から左で、多くは失敗に終わるはずだ。

相手が受け入れようとしていない状態のときに、お願い事や頼み事をするのは返って逆効果なるので、そういうときは一度その要求を抑えて、空気を変えるか改めて出直すことを考えたほうが賢明である。

聞き続けるのは苦痛

鍵がかかっている扉は、扉を開けることよりも鍵を外すことを先に考えなければならない。実際にそうしているだろう。

もし、扉が開く前に鍵を増やされると余計に時間がかかり、扉を開けることがより困難になる。

相手の口が閉じてきたと思ったら、自分の話が途中だったり、まだ喋り足らなかったとしても、話題を変えたり質問を挟んでみたりして相手にも喋らせるようによう。

そうすることで会話のバランスを保つことができ、あなたと話すことで相手が感じるストレスを大幅に軽減させることが可能だ。

あの人と喋ったら疲れる

相手がこの言葉を発したとき、これはその言葉以上に相手はストレスを感じている。

非常に良くない状態で、こんな言葉が相手の口から出てきたときには、早急に相手の不満を解消することに努める必要がある。

自分の主張がとおらないからといって、そのままの調子で喋りつづけていると関係を戻すのにかなりの時間を要することになるかもしれない。こういうときは時間を空けるか、しばらく距離を取ってみるのも1つの方法である。

 

もっとも良いときの関係が相手の記憶に強く残っていたり、長い付き合いで信頼関係が築けているのであれば、その感情は一時的なものなので時間が経てば相手の方から戻ってきてくれることもある。

もし、どれだけ経っても相手に動きが見えなければ、それはよっぽど相手を傷つけていたのかもしれない。

心理を知る必要性

「相手の本音を読み解く」「嘘を見抜く」当ブログでもそんなことをよく言っているが、なにも下心や自分の要求をとおすために必要だと言っているわけではない。

もちろんそういう解釈もできると思うが、人間の心理や特徴を知ることは気付けないことに気付けるようになったり、見えていなかったところが見えるようになったり、相手の考えていることや心の動きを理解することにいち早く到達することが本来の目的である。

 

人は常に理解解決を求めて生きている。自分のことを理解しようとしてくれない人を理解しようと思う気にはなれず、自分のために動いてくれるからこそ、その人のためにできることを考えるという思考になるはずである。

これには「返報性の原理」が作用していることもあるが、人は自分を理解してくれる人や自分のために動いてくれる人に最後は近づきたくなるようになっていることも覚えておこう。

おわりに

本気で悩んでいることが解決できるなら、人は時間もお金も惜しまない。

リスクのある整形手術に家が建つほどのお金を投下するのは普通なら理解できない感覚かもしれないが、それだけ他人にはわからない、その人にしかわからない悩みやコンプレックスであることを本人の立場から見れる人であれば理解できない話ではない。

 

心理学の世界では相手の情報が足りていない状態にあるとき、いきなり相手の懐に飛び込まず、まず観察して情報を集めることから始めるというのが基本とされている。

そうすることで、相手の言いたいことや本音が明確に見えてくるようになるからだ。

喋ることよりも聞くことが上手な人が近くにいるという人は、その人を観察してみると新しい気づきがあるはずだ。

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