脳神経科学

人は自分に嘘をつけない

人は嘘をつく生き物である。平均して1日に4つの嘘をつくと言われている。

「嘘つけ」と思うかもしれないが、には種類があり、その内容は男女によっても分かれている。

嘘の種類

  • 危険や恐怖から身を守るための嘘
  • 人をかばう嘘
  • 相手を陥れようとする嘘
  • 自分を実際以上に大きく見せるための嘘(男性)
  • お世辞のための嘘(女性)

細かくすると他にもあるが、今回はこれぐらいにしておこう。

自分に嘘は使えない

嘘には絶対に変えられないルールがある。それは「自分には使えない」ということだ。

あくまで対象は他人であって、人は自分で自分に嘘をつくことは絶対にできない。そこで、これを逆手にとる方法がある。

 

人が自分に嘘をつけないということは、逆に言えば他人の嘘を見抜く方法があることを裏付けている。なぜなら、人は自分を偽ると大抵の場合その手掛かりが体のどこかに出るようにできている。嘘の手掛かりが出る場所は人によってさまざまではあるが、目元、口元、手、筋肉の動き、呼吸、声のトーンなどに変化が表れやすくなる。

目がわかりやすいかと思うので、ひとつ例を出してみよう。ぜひ、近くにいる人で試してみてほしい。

無意識の行動

人間の記憶には空間的処理が行われている。例えば、あなたが誰かと話をしているとして相手に1つ質問を投げてみるとしよう。

人は何かを思い出したり想像するとき、相手の目を見たまま過去の記憶を引っ張り出すことはほとんどない。必ずどこかへ視線が一瞬反れるのが通例だ。

NLP(神経言語プログラミング)をご存知の方はよくわかると思うが、相手が向ける視線の先を質問ごとに覚えておくことで、その人の記憶の配置に大よその絞り込みが可能になるのである。

例えば、嘘をつく理由のない質問を最初に投げてみる。

何でもいいのだが、「昨日晩ご飯、何食べた?」と聞いたとする。そうすると、相手は昨日の夕食を思い出そうとして必ずどこかへ視線を外すだろう。

これは人によって記憶の配置が異なるので、右上を見るかもしれないし左下を見るかもしれない。下心を見せたり余程の理由がない限り、昨夜の晩ご飯を聞かれて嘘をつく人はいないと思うので、ほとんどは事実である可能性が高くなる。

相手が疑い深い人なら、手前や後ろになぜそんなことを聞くのかがわかる言葉を補足するだけでいい。

  • なぁ、昨日晩ご飯、何食べた?最近おんなじもんばっか食べてて飽きてきてるねん。
  • 昨日晩ご飯、何食べた?今日の夕食何にしよか迷ってるねん。
  • あー、腹減った。なぁ、昨日晩ご飯、何食べた?

こんな感じで少し言葉を補足すれば、あなたが相手の夕食を聞いた意図については追求してこないだろう。

晩ご飯を思い出しているときに反れた視線の先が、その人の事実や実際にあった過去が記憶されている場所となる。

さらに、こんな質問を続けてみる。

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先ほどは過去の記憶の場所を探ったが、今回は実際には体験していない未来を想像させる質問である。先ほどとは明らかに異なる方向へ視線が向くはずだ。

嘘をつこうとしているときの視線の先も異なるので、注意深く観察してみてほしい。

 

このように人の思考や記憶はその目的によって空間的にいくつも配置されており、過去は左下、未来や嘘は右上というように、目的によって同じ位置に記憶や思考を無意識に配置してしまう習性がある。

もともと人に備わっている特徴を知っておくことで、言葉の向こう側にある真実に限りなく近づけるようになれるのだ。

ただ、誤解しないでほしい。

科学はあくまでも真実に近づくための手掛かりであって、相手の言動や反応がこうだからといって科学的な見解や解釈からその事実を確定させるものではない。間違っても相手本人に、「今、〇〇な反応が見えた。お前は嘘をついている」みたいな、確定的な言葉を浴びせたりしないことだ。

もし、間違っていた場合は相手は心底気分を悪くする。それが原因で互いの関係が悪くなることもないとは言えないので、あくまでも科学的な視点からの解釈あるいは”手掛かり”として自分の中だけで収めておくことである。

補足

同じように見えている顔も、実は左半分と右半分では全くその意味が異なる場合がある。

人間の本質は顔の左半分に出ると言われていて、左半分と右半分で顔の動きに違いが出ることも心理学の実験で確認されている。怪しいと思ったときは、顔の左半分( 向かって右半分 )を見てみると何かに気づけるかもしれない。

さらに、聞いてもらいたい頼みごとなどがあるときは、左耳ではなく右耳から話すようにすると相手に受け入れてもらいやすくなるという実験結果も出ている。

科学的な根拠は割愛するが、脳の構造が大きく関係していると言われている。

 

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