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人が”自分の話”をするときは「いつ」を話しているかでその人の「今」がわかる

人が自分の話をするときには深層心理によってある特徴があらわれるのだが、会話の中にこの特徴に気づける人はかなり早い段階で相手の実情を知ることが可能になる。今回はその見分け方をシェアするので、興味のある方は今回紹介する視点から相手の話に耳を傾けてみてはどうだろう。

面白い発見があると思うし、相手は誤魔化すかもしれないが、その『読み』は高確率で当たっているはずだ。

はじめに

人は本当に嫌なことや知られたくないことは自分の口からは話さないものである。

口に出すという行為は、話すことによって相手から理解や共感を得たいと思っている心のあらわれで、それ以外の意図はまずないと思っていいだろう。

人は生きている間は常に過去と未来に挟まれ続け、「生」を受けたときから過去が作られ、今を生きることで「未来」が用意されている。どれだけ生きても、どんな生き方をしても生きている間は常に「現在」となる。

そんな現在にしか身を置くことができない人間が、なぜ戻らない過去どうなるかわからない未来を語るのか。

そこには、人がもつ感情心理が大きく関係しているからである。

 

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“自分の話”をするときに出てしまう目には映らない手掛かり

人は過去、現在、未来以外の話をすることはできない。

時と場所を選ばず、すべての会話はいつ何時もこの3つのいずれかに分類されるものになる。加えて、死ぬまで絶ち切れない感情と心理を併せもって生まれてくることは免れない事実であり、人が自分の話をするときに「過去」「現在」「未来」のいずれかに偏りが出るのは、心理的要素が大きく関係していることが背景にあるといえよう。

 

過去を話す人

過去を話す人は、今の自分よりも過去の自分に自信を持っている人である。

男性
  • 東大を現役で卒業した
  • 20代の頃は金持ちやった
  • 10年前はモテモテやった
  • 昔は筋肉質で腹も割れていた
  • 大手○○で役員をやっていた

本来、他人がするべき評価を自分の口から話すのはデメリットのほうが大きくなる。その理由は、聞く側の立場で考えてみるとよくわかるはずだ。

自分で自分の過去を持ちあげると、聞き手はその過去からその人の『現在』に目を向けるようになる。過去が人より優秀であればあるほど、その人の『今』に関心が向くようになるからだ。

女性

へーそうなんや…。で、『今』は?

自分から口にした過去より『今』のほうが成果や結果が出ているのなら、過去のネタは切り返すための振りになるからいいだろう。しかし、最初に過去を話している時点で、『今』に納得していないことはほぼ確定に近い。

基本的に人は『現在』にしか興味を持たない。

過ぎた過去やどうなるかわからない未来に関心をもっているのは他人ではなく、実は自分自身なのである。

今が過去より落ち目な場合は足元を見られる原因を大きくするだけなので、本来なら口にしないほうがいい。しかし、今の自分に不安や不満がある人はその事実をなかなか認めらなかったり、わかっていても認めたくないので人から理解を得るために自分が輝いていたときの過去を口にしてしまうケースが多くなるのである。

過去の自分に依存している人は、今の自分に自信がないことを肯定していることに気づいていない。そのとき体験した幸福感や優越感がどこかに残っていて、今の自分ではその時の喜びや快楽を得られないことを感覚的にわかっている。

当時の体験を再び得るためには過去の自分を出すしか方法がないことに気づいているので、当時の快楽を求めて無意識に過去の自分を出してしまうのである。

先で述べた内容は自分を大きく見せようとする行為だが、今の環境に不満や不安を感じている人の中には同情を求めてくるケースもある。

男性
  • 家族に愛されなかった
  • 家がかなり貧乏だった
  • いじめられていた
  • 友達ができなかった

自慢ではなく、自分の弱い部分を見せてくる人は下記のような回答を望んでいる場合が多い。

女性
  • へー、頭いいんですね
  • よくモテていたんですね
  • 苦い過去があったんですね
  • 才能あるじゃないですか

自分がもっとも輝いていたときのことや辛かったときのことを伝えて、周囲から関心を引こうとする傾向がある。

過去を話す人の本音を代弁すると…

男性
  • 本当の俺はこんなはずやない…
  • 俺は人より辛い経験をしてきたんや
  • もう一度、当時のような体験をしたい

口では言わなくても、本心はその気持ちに気づいてほしいのである。「そんなもん知らんがな」と思えばそれまでだが、過去を自ら話す人は実はさみしい思いをしている人で、心の支えになってくれる人やもう一度当時のように自分に自信がもてるきっかけを与えてくれる人を探しているのかもしれない。

弱いと言えば弱いし、甘えと言えば甘えなのかもしれないが、そういった視点から人を見ることができれば過去ばかりを話す人の気持ちもくみ取れる人間になれるだろう。

現在を話す人

現在を話す人は、はっきりしている。今まで生きてきた人生の中で、今が一番楽しかったり、仕事のやりがいを持っていたり、人間関係がうまくいっていたり、生きがいをもって今を生きている人がそうである。

男性
  • 副業の収入が本業の収入を超えている
  • 仕事がうまくいっていて儲かっている
  • 仕事よりも遊びに使える時間のほうが長い
  • 好きな異性と付き合えてうまくいっている
  • 毎日笑って暮らせている

こういう人は現在を語る。表情に覇気があり、目が活き活きしているのが特徴だ。

未来を話す人

未来を話す人は、大きなビジョンや夢に向かって生きている人だ。経営者や事業家、将来プロのスポーツ選手を目指している子供たちがそうである。

男性
  • 海外のビッグクラブで将来プレーする
  • ○年後のオリンピックに出る
  • 5年以内に年商30億の会社を創る
  • 学生の間に起業する
  • 海外で事業を展開する

宇宙ビジネスに携わる元ライブドア社長の堀江さんもここに当てはまるが、堀江さんが自ら自分の過去をしゃべっているところはあまり見たことがないのではないだろうか。

メディアなどで話を振られたときは喋ることがあっても、ほとんどは将来のことこれからやろうと思っていることを話されていることが多いはずだ。

未来を話す人は何かを追いかけている人なので、目に力があり、表情にも覇気がある。

相手が自分の話を始めたときは、いつの話どういうふうに話しているかに注意して聞いてみると、こちらから聞かなくても相手のほうからその事実を伝えてくれていることに気づけるだろう。

 

また、これらはあるとき急に逆転していることがある。

過去ばかりを話していた人が急に未来を話すようになったり、未来ばかりを話していた人が急に暗い過去を話すようになったりする。

例えば、ごく一般的な収入の人が3億円の宝くじに当選すると、お金が増えたことで今まで考えもしなかった未来を想像するようになるだろうし、株で失敗したり詐欺などの被害にあってしまうと、後悔する気持ちからしばらく過去を悔やむ日が続くこともあるだろう。

何を話すかではなく、どのタイミングいつの話どう切り出してくるかで相手の本音が見えることがあるので、そういう視点から人の話に耳を傾けられるようになると今まで見えなかったものが見えるようになってくる。

逆に言えば、今の自分を悟られたくない場合は自分の話をするときに注意しなければならないということだ。

 

おわりに

人は平均して一日に4度の嘘をつくと言われているが、口から出てくる言葉が真実ばかりとは限らない。言葉の奥に隠れている人間心理に気づけるようになると真実に気づける近道になる。

他人が自分の話をし出したときはまず聞き役に回り、観察することで相手の真実が見えてくる。あなたが相手の真実に気づくことができれば、他の人とは違った言葉を相手にかけられたり、周りが見えていない視点から相手を見ることもできるようになる。

その心理がわかれば、誰の話にも耳を傾けたなかった人がなぜかあなたの話だけは聞くという状況を作り出すことも可能になる。そうなれば、あなたはその人にとってのよき理解者として頼りにされる存在になるだろう。

話を聞かなかった人が「たった一言」で話を聞いてくれるようになる方法があるのですが…

2015.07.24

相手を理解するということは自分が理解されるための方法を知ることにもなるので、今後の参考になれば幸いである。

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