脳神経科学

NOを封じるダブルバインド

週末、ご飯行かへん?

相手を食事に誘うとき、こんな声のかけ方をしていないだろうか。

残念ながら、この誘い方では相手の気分次第で断られることが多いはずだ。「週末、ご飯行かへん?」は、相手に答えの選択肢を3つも与えることになる。

  • 行く
  • 考えとく
  • 行かない

どれでも返せる。

「考えとく」は体( てい )のいい「NO」なので、これでは「NO」と言われやすくなる。

相手の選択肢から「NO」を消してしまう方法、それが今回紹介する「YES」の中から選ばせる方法である。

 

これは、アメリカの有名心理学者である エリクソン 催眠療法のために拡大させた ダブルバインド というテクニックで、相手とすでにご飯に行ける仲であることを前提とした場合、

週末、ご飯行かへん?

ではなく、

週末、誘いたい店があるから空けといて

または、

心斎橋にイタリアンとカフェが新しくできてん。イタリアンがいい?それともカフェがいい?

「行く」ということを前提とすれば、「行く?行かない?」という質問は消え、「いつ行く?どこに行く?」となる。

「NO」を選べない質問、すなわち選択肢から「NO」を排除することで、あなたの希望がとおりやくなるという方法なのだ。

 

ただ、単独でいきなり使ってしまうと相手は「えっ?」と黙るか、「今は答えられない」と言うかもしれない。

なので、別の会話の中で相手が首を縦にふる( 確実に同意する )質問をいくつか重ねた後で使うと効果的である。

この前、お酒好き言うてたっけ?

→ うん

確か、ビールよりもウイスキーが好き言うてたよな?

→ うん

カウンターで飲む、あの雰囲気が好きやねんな?

→ うん

確かにカウンターて、ビールよりもウイスキーのイメージが強いわ

→ うん

夜景が見下ろせて、入り口から21mカウンターが続くバーがあったら行ってみたいと思う?

→ うん

いつ行く?

「行ってみたい」と言ってしまった手前、誘われると断りにくくなる

同意や承諾が続けて重なると、人は「NO」と言いにくくなる性質があるのを利用した方法だ。

シンプルかつすぐにできる方法なので、ぜひ試してみてはどうだろう。

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