どうしても個人的な関係に持ち込みたい異性が見つかったとき、あなたはどうやってその異性との距離を埋めようとするだろう。
例えば、LINEや電話番号などで連絡先を交換するところまで終わっているのに、そこから何もできない人、また、連絡は幾度となくとっているのに、一度会うと二回目三回目が続かないという人は意外と多いようだ。
頭の中ではいろんなことが駆け巡っているのに、自分からは誘えず連絡もできない。
これは、
男性
- せっかく連絡先の交換までできたパートナーを逃がしたくない
- 下手なことして嫌われたくない
という恐怖がその障害になっているからだろう。
LINEや電話で距離を詰める方法は後々紹介するとして、今回は実際に会ったときに確実に距離を詰めにいく方法を紹介しようと思う。
「確実に詰めにいく方法」なので、仕掛けるのはこちら側だ。
もし、心の距離を詰めたいと思える相手が見つかったときにその方法や手段に迷いが生じたときは、無理に心の距離を詰めようとせず、体の距離を詰めるほうに思考をシフトしてみることを検討してみてほしい。
「心の距離」と聞いて難しいと感じたときは「体の距離」を詰めることを考えればいい。なぜなら、体の距離が心の距離だからである。
どんな人間にも「心」がある。
心を許した分だけ体を許す。むしろ、心を許した分しか体も許さない。
そう覚えておけばいいだろう。
今回みたいに、目的を変えずに二つ以上の捉え方ができるときはできるだけシンプルに考え、自分にとって簡単なほうを選ぶようにしよう。
目に映らない心の距離は、目に映る体の距離で確認することができる。
パーソナル・スペースを理解する
他人に近づかれると不快に感じる空間のこと。
一般的に女性よりも男性のほうがこの空間が広いとされている。
本題に入る前に、次の写真の①から⑤の男性女性から、あなたはどんな情報を読み取るだろう。
いい機会なので、観察力を身に着けたいという人は①の男性、➁の男性、③の女性、④の女性、⑤の男性を見て、それぞれの関係性について自分なりに分析した答えを用意してから続きを読み進めてほしい。
この一枚の写真にどういう答えを用意するかで、あなたがどういう視点でどこを見ているかがわかる。
上の写真には、一瞬見ただけで取れる情報がある。
- ①の男性、②の男性、③の女性、この3人は一切面識のない他人。
- ④の女性と⑤の男性は友達かそれ以上の関係で、付き合っているとすれば女性が男性を追い掛ける恋愛をしている。
- 写真一枚で何でそこまでわかるん?
- 適当に言うてるだけちゃうん?
- 根拠あんの?
女性
そう思った人もいるかもしれない。しかし、そう思った人は写真もちゃんと見ていないし、自分の答えも用意していないだろう。
また、先述したパーソナル・スペースの話すらもすでに記憶から飛んでしまっているかもしれない。
結論から言うと、私も正確な答えは知らない。なぜなら、この写真は著作権フリーのサイトからこの記事のためにダウンロードしてきた写真だからである。
重要なことは、正しいか正しくないは別として、限られた情報の中から目には映らない、または視界に入っていても普通の人が認識していない情報をどれだけ拾えるかだ。
これが「観察」であり、リーディング(心を読む)の成功率を引き上げることになる。
限られた情報の中からより多くの仮説や可能性を考えられる人は、普通の人が気づかないところまで視野を広げられる、それだけ相手を客観的に分析できる人なのである。
では、先述した
- ①の男性、②の男性、③の女性、この3人は一切面識のない他人。
- ④の女性と⑤の男性は友達かそれ以上の関係で、付き合っているとすれば女性が男性を追い掛ける恋愛をしている。
と結論付けた理由について解説しよう。
- ①の男性と②の男性の間、②の男性と③の女性の間には、ほぼ均等に子供ひとりが入れるか入れないかぐらいの間隔が空いている。
- ③の女性の左側に注目してみると、②の男性側よりも④の女性側のほうが間隔が狭いことが確認できる。
- ④の女性と⑤の男性の間にはまったく隙間がない。
これを偶然ととる人がいるかもしれないが、これは偶然ではなく必然である。普段、電車をよく利用している人ならよくわかるはずだ。
③の女性が②の男性よりも④の女性に寄っているのは、女性の場合、同性のほうが恐怖心が感覚的に和らぐからである。
写真のように男性と女性が横並びになるケースでは、距離が開いているほど男性は余計な疑い(痴漢など)をかけられるリスクが減る。
④の女性は体を起こして顔を男性のほうに向けているが、⑤の男性は背もたれにもたれて体は正面を向けたまま女性を横目で見ている。何かを問い詰められて弁解しようとしているのかもしれないし、男性は女性に疲れているのかもしれない。
①の男性と②の男性の間にできた空間、②の男性と③の女性の間にできた空間、③の女性と④の女性の間にできた空間はパーソナル・スペースによって生まれた本来あるべき自然な空間なのである。
パーソナル・スペースと行動心理
人は特別な理由がある場合を除いて、見ず知らずの他人との間には必ず一定のスペース確保しようとする。
特別な理由というのは、電車で例えるなら満員電車や朝の通勤ラッシュなどだ。こういう場合は、他人がパーソナル・スペースに侵入してくる理由があらかじめはっきりしているため、「しょうがない」と思って納得する。
しかし一方で、ガラガラの終電でどこでも座れるほど席が空いているのに、自分の真横に面識のない他人が座ってくると普通は気持ち悪く感じ、距離をとって座り直すだろう。
あなたが若い女性で、真横に座ってきた人が中年の男性なら「怖い」と思うはずだ。
このように、面識のない他人同士では一定の間隔(体の距離)が開いていることが必要になる。
④の女性と⑤の男性の間に一切空間がないのは、それだけ親しい仲であることを裏付ける証拠になるのだ。
太ももと太ももが接触するぐらい近づいて座っている男女がいれば、その二人はすでに肉体関係を持つほどの間柄と考えても否定はできない。
パーソナル・スペースを破壊する
パーソナルスペースを解く方法はいくつかあるが、どうやっていいかわからないという人も多いだろう。
実は、誰にでもできる成功率の高い方法がある。
パーソナルスペースに侵入するということは、相手の体に接触するほど体の距離が縮まることを意味する。言い換えれば、これはボディタッチを容認させるのと同じ。
女性が男性の体に触れるのに比べて、男性が女性にボディタッチを試みるのはかなりのリスクを伴う。触る場所を誤ると警戒心や不快感を与え、逆に距離が開いてしまう原因をよぶ場合もあるだろう。
むしろ、この恐怖があるからこそ、男性は女性の体に安易に触れられないわけだ。
欧米では顔を合わすたびに握手やハグなどを挨拶代わりに行う国もあるが、日本人同士でそこまでする習慣はない。
習慣がない私たち日本人は、どうやって相手のパーソナル・スペースに侵入すればいいのだろうか。
男性のボディタッチに警戒心が働かない場所が女性の体には一箇所だけ存在する
好意もなければ好きでもない男性にいきなり体を触られると、ほとんどの女性は警戒する。
ところが、女性の体には好きでもない男性に体を触られても、唯一警戒心が働かない場所が一箇所だけ存在する。
実は、男性が女性の体に触れる際に万国共通で女性に警戒心を与えない場所が「二の腕」であることが心理学的にわかっているのだ。
触るというよりはそえるイメージなので、掴むように触わってしまうと当然女性は警戒する。
体に触れることが目的と思わせない
いくら「二の腕」が鈍いからといっても、気をつけなければならないことはある。
そもそも相手の体に触れるという行為は、相手が男性女性関係なく理由がないとやらない行動だ。なので、「距離を詰めたい」、そしてその方法が「二の腕へのボディタッチ」というだけで、女性の二の腕を触りにいくと当たり前だが警戒される。
単独でやると不自然になるので、これを排除するために必ず別のどこかに気を散らせる必要がある。
例えば、気になる女性と二人で店内に入り、女性を席に誘導する際に視線と手は女性が座る席を指し、もう片方の手を女性の二の腕に軽く添える(軽く押すようなイメージ)。そうすることで女性は、指をさした席に視線と意識が向き、二の腕に添えられた手にはほとんど意識が向かなくなる。
感覚的には何かが二の腕に触れていることには気づいているのだが、二の腕に触れている手に対して視線と指がまったく別の方向に向いているので気にならないのである。
もうひとつお教えしておこう。
街を二人で歩いているときは何かしら会話をしながら歩いているだろう。人通りの多いところでは後ろから車や自転車が来ることもあるので、会話だけに気を取られずに周囲の状況にも適度に気を配り、ボディタッチの機会を狙うといい。
自分たちよりも速いスピードで後ろから歩いてくる人や自転車を見つけたら、すかさずぶつかりそうになるのを察知したかのように女性の二の腕を軽くつかんで引っ張ってあげよう。そして、女性とは一切目を合わさずに自分たちを抜いていく人や自転車を数秒無言で目で追う。
そうすることでボディタッチが目的ではなく、あくまでも危険から遠ざけようと親切心で手を引っ張ってくれたという紳士的なイメージだけが女性には残る。
「数秒無言で目で追う」のは、その一連の行動を自然に見せるための大きなポイントである。
あなたが女性の手を引っ張った瞬間、女性は必ずあなたの顔に視線を移す。しかし、後ろからあなたとあなたと一緒にいる女性を抜いていく人にあなたが視線を移すことによって、女性の視線はあなたの顔からあなたの視線の先に移動するはずだ。
このとき、女性の記憶には腕を握られたり体に触れられたという意識はほとんどなく、危険を察して腕を引っ張ってくれたという思い込みを真実と解釈するため、ボディタッチを容認させつつ「優しい人」「親切な人」といったイメージを同時に刷り込むことができる。
体をひねったり動かしたりする際に、腕の内側で女性の背中や肩に触れる。
他にも、ホコリや髪の毛が肩についている(本当はついていない)のを払おうとしたり、下心を悟られずに相手の体に触れる方法は考えればいくらでも出てくる。
逆にあなたが女性なら、笑ったときに男性の肩を軽く叩いたり、横に座っているなら太ももに一瞬手を添えたりすることで自然なボディタッチを演出することが可能だ。
女性のほうから男性の体に触れるという行為は、その男性に対して好意的な感情がないとやらない行動である。
女性からボディタッチをされて不快感を覚える男性はほとんどいないので、露骨なタッチでなければ男性へのタッチはそれほど恐れなくて大丈夫である。
まとめ:心の距離を確実に詰めに行く
気になる異性と心の距離を確実に詰めるための、もっとも簡単で誰にでもできる方法を紹介した。
さりげないタッチを何度も重ねられると、人はその人から触られることへの抵抗感がだんだん薄れてくるようになる。
接触回数が多くなればなるほど、相手に親近感を持つようになるザイオンス(単純接触)効果もその類似効果といえるだろう。
特定の人に体に触られる機会が増えてそれをその都度容認している自分に気づくと、人はいつの間にかその人を受け入れているような感覚になり、その人が自分の体に触れることに抵抗を感じなくなっているものである。
心の距離を詰めるのが上手い人は、相手の注意が外れたところでさりげなく相手の体に触れている。
心の距離や体の距離が縮まる瞬間というのは、体に触られている自覚がないところで起こるボディタッチが、潜在意識に書き込まれることによって成立するのである。
バイト先にどうしても付き合いたい女性がいるのですが嫌われるのが怖いです。来週新年会があるので思い切って試してみようと思います。ありがとうございました。