あなたにもこんな経験がないだろうか。
- 自分の印象を他の誰よりも相手に強く残したい。
- 自分の存在を相手の中で一番大きくしたい。
対象となる相手が自分が好意を寄せている異性なら、なおさら他の誰よりも自分の印象を強く残したいと思うだろう。もしも、そう思える異性に出会ったら、あなたは何を考え、どう行動するだろうか。
自分に自信がない人は、
相手にも好き嫌いがあるし、下手に絡んで嫌われたら今よりも自分の印象が悪くなる。それだけは絶対に避けたい。
そんなことを考え、なかなか行動できない人もいるかもしれない。あなたがそうであれば、そうこうしているうちに他の誰かに自分が好意を寄せている異性を奪われ、諦めざるをえなくなったという経験が過去になかっただろうか。
今回はそんな人に参考にしてもらいたい記事である。「この人」と思った人に、自分の印象を他の誰よりも強く印象付ける方法なので、
- 追うより、追われる人間でありたい。
- 相手にとって誰よりも自分が気になる存在でありたい。
そう思う人は、以下に紹介する人間の特性を覚えておくことで、それらを可能にするきっかけになるだろう。
人は完結したものを振り返らない
人間の記憶には「完結したもの」よりも「中途半端でやめたもの」のほうが、より強く記憶に残るという特性がある。
例えば、
そういえばこの前…、あっ、やっぱりええわ。
一度言いかけた話を途中で切られると、相手が何を言おうとしたのか、その先が無性に気になるときがあるだろう。さらに、相手の言いかけた話が自分に関連付けられた話なら、なおさら気になって落ち着かないという感情に駆られる人も多いはずだ。
そういえばこの前…、あっ、やっぱりええわ。
なになに、何なん?!気になるやん!
うん、また今度言うわ。
(なんで今度やねん、今言えよ…)
こんなふうに、一度表に出かけた話を完結する手前で切られると、人はその続きにあるものを確認するまでそのことが頭から離れなくなる。逆に、完結して結果がわかったことについては、それ以上追及する理由がなくなるので記憶に残りにくくなるのである。
こういった人間の特性をコミュニケーションに応用し、それらを繰り返すことであなたの印象だけが徐々に相手の中で他の誰よりも強く残るようになるのだ。
完結させない話題が次を繋ぐ
気になる異性が最初のデートに承諾してくれたときは嬉しくてしばらく落ち着かないかもしれない。
しかし、デートの約束を取り付けられたからといって、二回目のデートがあるとは限らない。また、直前になってキャンセルされることも可能性として十分ありうる話だ。
したがって、一回目のデートでは二回目のデートに繋げる理由を必ず残す必要がある。相手があなたと「またデートしたい」と思う理由が必要になるということだ。
人間には、最後に聞いたことが記憶に残りやすいという性質がある。
長時間のセミナーを受けた受講者の大多数が、セミナー終了30分前からの話は覚えているが、セミナーが終わった頃には最初と中盤の講義はほとんど覚えていないし、自分の力では思い出せないという状況になるのは決して珍しくない。
よって、デートの帰り際には新たな話題を振ってそれを完結させない状態で別れたほうが、あなたの印象がより強く残るようになる。
相手は「完結しないまま終わった話」の続きが気になり、そうなれば相手のほうから何らかの行動をしてくるかもしれない。逆に、話を完結させた後で別れると、相手はスッキリしてあなたの印象は薄れやすくなってしまうので注意しよう。
「好かれたい」「認められたい」という欲求を利用する
人には、「好かれたい」「認められたい」という欲求がある。
「完結させない話題」にこの心理を組み合わせれば、よりあなたの印象を強く残すことが可能になるので試してみてほしい。
例えば、友達から恋愛に発展させたいと思う相手との会話では、こんなやりとりがよく見受けられる。
ちょっと聞きたいねんけど、今、気になっとる人とかおるん?
気になっとる人?別におらんけど…、何で?
いや、聞いてみただけ。何でもないよ。
相手のプライベートな領域や、相手が特定の人へ寄せる思いを問う質問に「その理由(動機)がない」というケースはほとんどない。
こういった種類の質問は相手にもその意図が潜在的に届くため、たいていの場合、相手はその質問をした理由を聞き返してくるだろう。
その際に、その理由を説明しないでおくと、あなたの印象はかなり強く相手の中に残るのだ。
何でもかんでも途中で切ればいいというわけではなく、相手にとって途中で切られるとその先が気になる話題に限定することが重要。連発すると「はっきりしない人」「いい加減な人」と思われる原因になりかねないので、相手をよく見て使うようにしよう。
- 話を完結させる 相手の印象に残らない
- 話を途中でやめる 相手の記憶に強く残る