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顔がひきつる微表情

顔がひきつる微表情

人は怯えたり恐怖を感じたりすると、一瞬だけ顔がひきつることがある。

この記事の後半に画像で解説しているが、顔がひきつるの原理は、恐怖が括約筋という筋肉と神経伝達によって直結していることで起こる、制御しようのない神経伝達反応だ。

括約筋
管状器官(肛門や尿道)を取り巻き、内容物の排出を収縮と弛緩で調整する筋肉。

女性の感覚がわからないので男性で例えるが、あなたが男性なら試しに肛門を閉めてみてほしい。

腸に向かって一瞬グッと肛門が上がってくる感覚を体験できると思うが、それと同時にイチモツも動いているのが確認できるだろう。

逆に、イチモツに力を入れると、肛門も連動して閉まっているのが体感できるはずである。

そして、それらのどちらか片方だけを意識的に動かそうとすると不可能なことに気づく。肛門を閉めるとイチモツも動き、イチモツに力を入れると肛門も動いてしまう。

意識的にどちらか片方だけを動かそうとすると、この二つは必ず同時に動いてしまうはずである。

尿意や便意を感じたタイミングでトイレに行けないことはよくある。

そんなときでも垂れ流しにならないよう、私たちが尿意や便意を我慢できるのは、大脳が括約筋に収縮命令を出すことによって排尿や排便を抑制しているからである。

「恐怖」と「驚き」の違い

恐怖は「驚き」と混同されやすい。

恐怖が「驚き」よりも先に来ることはなく、驚きの直後に襲われる感情が「恐怖」である。

「驚き」の直後に襲われる感情
今回のケースが「恐怖」であって、驚きの直後が毎回恐怖になるわけではない。
驚き
予期せぬ出来事や予期に反したことから起こる感情
恐怖
ある特定の事象を認識した直後に襲ってくる感情

例えば、こんなケースをイメージしてみてほしい。

見通しの悪い夜道を一人で歩いていたとする。

 

どこまで歩いても人影はなく、車も通らなければ音もしない薄気味悪い道に、地面を踏みしめるあなたの靴音だけが数百メートル先まで響いている。

 

だんだん気持ち悪くなってきたあなたは帰路を急ごうと足を早めるのだが、なんとなく自分の背後に人の気配を感じる。

 

あなたは足を止めて、恐る恐る後ろを振り返る。

 

しかし、誰もいない。

 

気のせいと思い顔を戻した瞬間、そこにはあなたを待ち伏せていたかのように人が立っていた。

この場合、顔を戻して何かがいると気づいた瞬間に襲ってくる感情が「驚き」、そしてそれが「人」だと認識した直後に襲ってくる感情が「恐怖」である。

このとき、「驚き」が「恐怖」に書き換えられるまでの時間は、わずか0.2秒未満となる。

恐怖と括約筋

冒頭で括約筋について少し触れたが、恐怖と括約筋は直結していることがわかっている。

恐怖の種類やその人が受ける恐怖の度合いにもよるが、人は怯えているときや恐怖を感じているときに括約筋の収縮が起こりやすい状態にある。

これは、神経伝達によって起こる反射的反応なので意識的に制御することはほぼ不可能だ。

人は恐怖を感じたとき、自分の身を守ろうと体を丸めたり背中を向けたりする。

例えば、顔の横で窓ガラスが割れる音がすると、すでに割れているのに反射的に手や肩をあげて顔を覆い、腹をかばうように窓際に背中を向けるだろう。

こういった一連の動作はもともと人に備わっている防衛本能による行動で、顔や体をガラスが割れる音がした窓際に向ける人はまずいない。

安全を確認したのちに、はじめてその事実を確認するために顔や体を向けるはずだ。

恐怖を意図的に再現するのは難しいが、怯えたり恐れたりしているときは、体にも力が入りやすい状態にある。

自分ではなかなかその瞬間を意識的に確認するのは難しく、緊張しているときや集中しているときも括約筋の収縮が起こりやすい。

表情がひきつる

隠し事やバレると都合の悪いことが捲れそうになると、人は少なからず緊張と恐怖に襲われる。

男性

バレたらどうしよう…

という恐怖で、隠していることが明るみに出ると、その後にどういう事態が起こるかがわかっているケースに多い。

そこで、こんなケースをイメージしてみてほしい。

あるひとりの男が、犯罪に関わった犯人と接触があるとする。

 

そして、その事実を国家権力を有する機関にすでに掴まれているとしよう。

 

しかし、男は犯人の声を聞いたことがあるだけで、犯人ついてそれ以上の情報は持ち合わせていない。

このような状況で、男は犯人の情報を聞き出す質問を投げらる。本当に知らないことについては特に怪しい点は見られない。

ところがそこに、

女性

知らなくても、声は聞いたことがあるのでは?

という、唯一自覚のある質問を突かれた瞬間、男は以下の表情を見せた。

恐怖で顔がひきつる

向かって左目下(右目尻下)あたりが、一瞬ひきつっているのが確認できるだろう。

無意識下で伝達される括約筋の収縮は一瞬であり、収縮した直後に弛緩する。

表に出すまいと抑えようとしているときにもっともなところを突かれると、括約筋の収縮が神経伝達によって表情にもリンクする場合があるのだ。

当然本人はその事実に気づくはずもなく、表情がひきつった自覚すらない。

試しにこれを意識的にやろうとすると、必ず目も動いてしまう。目を一切動かさず、目の下だけをひきつらせるのは、意識的にできるものではない。

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まとめ:括約筋の収縮で顔がひきつる

今回はの記事は、表情がひきつる背景には恐怖と括約筋の関係が絡んでいるという点について紹介した。

しかし、「括約筋が収縮する = 表情も毎回ひきつる」ということではないので、解釈は誤らないよう注意しよう。

緊張や恐怖の度合いによっては、表情にまでその反応が到達しないこともある。

ほとんどその瞬間に気づくことはないかもしれないが、括約筋の収縮は普段の生活の中で意外にもかなりの頻度で起こっている。

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  • 仕事でのクレーム対応中
  • 異性と初めて手を繋いだとき
  • 慣れない車を運転しているとき
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個人差はあるが、緊張が伴う恐怖に駆られているときは下半身に力が入りやすくなり、括約筋の収縮が起こりやすくなる。

相手の表情がひきつったときは、何らかの理由で緊張と恐怖に駆られている可能性が高い状態にあるといえるだろう。

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