相手の信頼を勝ち取りつつ、自分の思いどおりに相手を従わせる手段として有効と言われている手法の一つに「オープン・ボディ・ランゲージ」がある。
これは、NLP(神経言語プログラミング)を習得した Nicholas Boothman(ニコラス・ブースマン)が自著でも紹介しているもので、心臓を相手のほうに向けることで、相手を喜んで受け入れるという気持ちを示すしぐさである。
「オープン・ボディ・ランゲージ」の逆に腕を組んだりする「クローズド・ボディ・ランゲージ」があるが、これは先ほどとは逆で相手から心臓を守ることで相手を遠ざけようとする意思を意味するしぐさとなる。
あっち行け!絡んでくんな!
という意思を示すものだ。
私たちと同じ動物である犬や猫が、恐怖を感じるものや警戒心を抱くものに自分の腹を見せないと同じである。
相手と話すときは、相手の心臓がどこを向いているかを見れば、相手が自分をどう見ているかがある程度わかるのである。
オープン・ボディ・ランゲージで一気に距離を詰めにいく
相手から信頼されつつ好意を受けるには、自分が相手に臨むことを自分から示す必要がある。相手に対して興味関心があり、好意を抱いていることを相手に伝わる形で示さなければならない。
相手の深い部分にまで踏み込んだコミュニケーションを求めるなら、「オープン・ボディ・ランゲージ」で対峙するのは必要最低限の条件といえる。
具体的には、相手との会話中に
- 腕や足を組まない
- 相手だけでなく相手の話にも関心があることを示す
- 笑顔を絶やさない
- 余裕のある姿勢で相手と向き合う
- しっかりアイコンタクトをとる
などが挙げられる。そうすることで相手はあなたへの警戒心を解き、あなたの頼みごとを意外にもすんなりと聞いてくれるようになるはずだ。
言葉ではなく体で示す
自分の望んでいることをうまく形にできなかったり、結果に繋げられなかったりする人の多くが言葉で人を説得しようとする傾向がある。
相手に用いる言葉の選択や言い回しが上手な人はそれでもいいかもしれない。しかし、相手の中でそれを確かなものに変えようと思ったら、やはり言葉よりも体で示したほうが合理的な結果につながる。
相手に対して自分が心を開いていることを体で示すと、相手が心を開くまでの時間を最大限に縮められると覚えておこう。
人は、やりにくいことやなかなか腰が上がらないことほど、先にそれを示してくれる人がいるとそれに続いて従うものである。
あなたが相手に臨むことは、まず自分がそれを体で相手に示すということだ。
腕組みや足組みはもっともわかりやすい「クローズド・ボディ・ランゲージ」のひとつである。好意を得たいと思っている相手の前では相手に拒絶感を与える原因になるので絶対にしないように。