人が手を組み、擦り合わせるしぐさは誰でも見たことがあるだろう。しかし、多くの人はその行動に注意を払わない。
人が手を擦り合わせるしぐさに何の意味が隠れているか知らないからだ。
手をこすり合わせるボディランゲージ
立っているときや座っているときは股間の前、テーブルや机があればその上など、人はその場の状況に応じてあらゆる場所で手を組むことがある。
手を組んでいる状態でその手を擦り合わせたり、手遊びが出てきたときは注意深く観察してみよう。
発言の最中またはその直後に手を擦り合わせる動作は、自分の言葉に自信がないときに出る無意識の行動のひとつだ。
言葉に自信がないので、発言の後に自分を落ち着かせようとして手の動きが出てくるのである。
このしぐさもすでに科学で証明されていることなので、相手の話にどうしても信憑性を感じないときは、発言の最中またはその直後の相手の手の動きに注意してみるといい。
自信満々に話をしていても、発言の最中またはその直後に手の動きが見られたときは、自信の無さから少なからず不安を感じている証拠である。
どういうときに手をこすり合わせるしぐさが見られるか、3つほど例を挙げてみよう。
手をこすり合わせる事例
- 自分が信じ込んでいることに、その事実が覆りそうなときに必死に抵抗しようとしているとき。
- 隠していることを指摘され、危険を感じたとき。
- 誰かから聞いた話を信じ込んでいて、そのとき聞いた言葉を必死に思い出しながら自分の言葉にしようとしているとき、など…
本質を理解していなかったり、本当は事実と思い込んでいることに自信がなかったりするため、曖昧な記憶と説得力低下の恐れによる不安から手の動きが出てくるのだ。
手を擦り合わせる動作は、「自分を落ち着かせようとしている」ときやってしまう無意識のしぐさ。
興味深いと思われた方は覚えておくといいだろう。
ただ、嘘を決定づけるものではないのでこれだけで判断しないよう注意が必要だ。