統計によると、人は10分間の会話で3回嘘をつくと言われている。普通の人で3回だ。
罰の悪いときや嘘をつかなければならない立場にある場合ならどれぐらい出るのか、実に興味深いデータと言えるだろう。
今回は微表情とボディランゲージに見られる動作としぐさといくつか取り上げてみる。
確信が外れていることを示す微笑
逆に、「驚き」や「恐怖」が見えたときはその確信はおおむね当たっているだろう。
男性
- 事実と違うことに確信を持っている
- 自信満々だが間違っている
見当外れを起こしているから、相手は
男性
- まだバレていない
- 自分は助かる
と思い、一瞬だけほくそ笑んだ表情を見せてすぐにそれを隠すというわけだ(0.2秒未満)。
肩をすくめるしぐさ
自身満々に強気な発言をしているときに片方の肩をすくめる動きが出た場合は、自分の言葉に自信がないときに出るしぐさの一つ。
言葉と動作が矛盾することから嘘をついていることが確定する。
相手があなたに信じてもらおうと、必死に言葉を探して訴えかけたあとに片方の肩が動いたら、どれだけ真剣な表情で訴えかけられてもその言葉は信憑性に欠ける。
信じたように振る舞うのはいいが、心底信じ込むのはやめておこう。
「驚き」は一秒以上続かない
ビックリしたときに出る「驚き」の表情は「一秒未満」と言われており、この表情(驚き)は一秒以上は続かない。
一秒以上驚いた表情が続いた場合は、それはもう驚きを通り過ぎて別の感情下にいることを意味する。
なぜなら、「驚き」は何に驚いたのかを認識した直後に別の感情(恐怖・怒り・悲しみ・喜び…etc)に書き換えられるからだ。
侮蔑と困惑
頬に引っ張られるように上唇だけが上がる微表情は「侮蔑」を意味する。瞬き1回と変わらないほど、一瞬の動作である。
顎(アゴ)を上げる動作は深い困惑を意味し、心の底では納得していないことがある状態をさす。
顎を上げるのは「困惑」、顎を突き出すのは「怒り」。
直前に顔や首を一瞬横に振っていることもあるので、首を横に振った直後にアゴを上げていないかも確認してみるといいだろう。
記憶と神経言語プログラミング
人は過去、現在、未来に対して質問を投げられたとき、その事実を素直に思い出そうとするときも誤魔化そうとするときも視線が一瞬どこかへ反れるのが通例だ。
そこで、一つではなく二つ以上質問を投げてみるとその違いが確認できることがある。
例えば、付き合っている二人がいて、彼の行動を怪しいと感じている彼女がいるとする。嘘をつく必要のない質問、
昨日の晩御飯なに食べた?
女性
と聞いたら、彼は昨晩の夕食を思い出すために視線をどこかへ反らすだろう。
そのあと、
○時~○時の間、何してた?
女性
と聞くと、彼女から一切目を反らさずに答える彼がいる。
昨日の晩御飯なに食べた?
○時~○時の間、何してた?
目が反れないのでいかにも真実を言っているかのように解釈できるかもしれないが、これは相手の目を見返して自分の嘘を信じているかを確かめる場合に出る。
先で、
人は過去、現在、未来に対して質問を投げられたとき、その事実を素直に思い出そうとするときも誤魔化そうとするときも視線が一瞬どこかへ反れるのが通例だ。
といったが、あらかじめ質問の答えを用意している場合や自分の嘘を信じているか確かめようとしている場合は目が反れないこともある。記憶をたどる必要がないからだ。
よって、一般的に言われる”目を反らしたから嘘をついている可能性が高い”というのは迷信で、聞いてもないことや聞いたことと関係のないことまで自分からベラベラ喋りだしたら、それは嘘の可能性が高いかもしれない。
痒くもない鼻をかくしぐさ
鼻には勃起組織があり、隠し事があるとうずくことがわかっている。
痒くもないのに鼻に手を当てたり擦ったりするしぐさが見られたときは、言葉や目には映らない真実が隠れているかもしれない。