「ひらがな」「漢字」「カタカナ」は、どう使うかで読み手の印象が大きく変わってくる。「ひらがな」ばかりの文章は知識に乏しく見え、漢字ばかりの文章は堅苦しい印象を与える。
また、カタカナが多い文章も読みにくく、読み手に軽い印象を与えてしまう原因になる。ひらがなと漢字は、「文章を読んでもらいたい相手」や「文章の目的」に応じて使い分けが必要だ。
一般的に読みやすい文章の漢字とひらがなのバランスは、「漢字:3」「ひらがな:7」が理想と言われているので、ひとつの目安として覚えておくといいかもしれない。
同じ文章で比較してみる
百聞は一見に如かず。
漢字を多用した文章と、漢字とひらがなのバランスを考えた文章で比較してみよう。
文章を書く時は、漢字を沢山詰め込み過ぎない事が大事です。何故なら、漢字が多い文章は大変読み難いだけで無く、読者に圧迫感を与える事に成るからです。平仮名の割合を増やす事で、文章が読み易く成ります。
文章を書くときは、漢字をたくさん詰め込みすぎないことが大事です。なぜなら、漢字が多い文章は大変読みにくいだけでなく、読者に圧迫感を与えることになるからです。ひらがなの割合を増やすことで、文章が読みやすくなります。
漢字を多用した文よりも、漢字とひらがなのバランスを考えた文章のほうが読みやすくなった。
漢字が多い文章は読んでいる途中で詰まり、一文を読み終えるまでに時間もかかる。字を追うスピードを遅らせるほか、理解に時間がかかる文章にもなる。
読んでもらうための文章を書くのなら、漢字とひらがなのバランスは重要なポイントである。
たった3つの規則を意識するだけで読み手のストレスを大幅に軽減する文章テクニック
よくある「言う」の間違い
「いう」には、「say」の意味をもつ場合と抽象的な意味をもつ場合の2つがある。
「say」の場合は漢字を使うが、抽象的な場合はひらがなを使うのが原則だ。
- 専門家が言うには
- 正直言って
- 逆に言えば
- 言葉というのは
- そういえば
- あっという間
- とはいえ
- どちらかというと
- そういうときは
抽象的な例文と具体的な例文
【 抽象的 】 そういうときは、すぐに電話してください。
【 具体的 】 対面した時、はじめて気がついた。
【 抽象的 】 あなたの言うとおり、間違いありません。
【 具体的 】 千日前通りの日本橋交差点で待っています。
【 抽象的 】 執行部に提案したところ、採用された。
【 具体的 】 交差点を曲がった所に警察官が立っていた。
【 抽象的 】 わかりやすいものから、わかりにくいものまである。
【 具体的 】 部屋にあるほとんどの物は、捨てられる。
漢字よりもひらがなを使うことが多い例
- 又は(または)
- 所詮(しょせん)
- 殆ど(ほとんど)
- 何処(どこ)
- 暫く(しばらく)
- 所(ところ)
- 敢えて(あえて)
- 生憎(あいにく)
- 丁度(ちょうど)
- 只今(ただいま)
- 貴方(あなた)
- 程(ほど)
- 等(など)
- 何方(どなた)
- 何時か(いつか)
- 従って(したがって)
- 即ち(すなわち)
- 或いは(あるいは)
- 位(くらい・ぐらい)
- ・・・
まとめ:「ひらがな」「漢字」「カタカナ」の使い分け
今回の内容は、圧倒的に男性に多く見受けられる例である。
女性はやわらかさや可愛らしさを優先することが多く、堅苦しい表現やむずかしい漢字を無意識に避ける傾向にある。
男性に比べて読みやすく女性の文章にやわらかい印象を受けるのは、要らない漢字を無意識に避けていることが理由のひとつと言えるだろう。
文章がに硬さを感じたときは、漢字とひらがなのバランスを見直してみることをおすすめする。