連絡を途切れさせると要求がとおりやすくなる

連絡を途切れさせると要求がとおりやすくなる

自分に好意を持っている相手に対して連絡を途切れさせると、一時的に要求がとおりやすくなることがわかっている。

自分に寄せる相手の正直な気持ちを確認したい場合や、自分の要求がとおる確率を上げたい場合に効果的に機能することが確認されている方法なので、興味のある人は覚えておいてはどうだろう。

注意

あなたに好意をもっている相手にしか通用しない。

先でも述べたが、このテクニックはあなたに強く好意を抱いている相手にしか通用しない。あなたが好意を抱いている相手ではなく、あなたに好意を抱いている相手なので間違わないようにしてほしい。

また、あなたに対して特別な好意を抱いていない相手に使うと、逆に疎遠の原因になる可能性があるので併せて注意してもらいたい。

自分が追うより相手に「追われる恋愛」をされている方には、かなりの効果が期待できるテクニックである。

連絡の間隔を広げつつ無視にならない距離を維持する

恋人関係にある異性に対して、まったく連絡を取らない日というのは少ないだろう。

電話で声を聞かない日が仮にあったとしても、メールやLINEで一日数回は連絡を交わしているはずだ。

人は、自分が特別な感情を抱いている相手には用がなくても連絡を取りたくなるもので、これは特別話題にしたい話がない場合でも、相手とコミュニケーションを取ることで、今この瞬間に「相手が自分のことをどう思っているかを確かめたい」という意味も含んでいるからだ。

相手が自分に好意をもっていることを確認できたら、無視にならない程度で連絡の回数を徐々に減らしてみよう。

人によって性格が異なるので、あなたのパートナーが急に連絡の回数を減らすと喧嘩になってしまうような相手なら、最初はメールやLINEの文字数を短くしたり絵文字や顔文字を使わなくしたりするなど、いつもと違う行動をしていることを相手に違和感を与えない程度で抑え、少しずつその回数を重ねていくといい。

受信したメッセージには必ず返信をするという人なら、ときには返事を返さないという選択も有効的だ。

一日に何度もパートナーと連絡を取り合っている人なら、それを「一日一回」に減らし、そのうち「二日に一回」、それ以降は「相手から連絡がくるまで自分からは連絡しない」ようにする。

そして、ここまでくると恐らく相手から(浮気の)疑いの連絡が入ってくるようになると思うので、そのときは、

ごめん、今ちょっとバタバタしてて落ち着いたら連絡する。返せるときは返すから。

といった具合にはぐらかして、いつもと違う行動をしている理由については聞かれても一切触れず、しばらく様子をみてみよう。

好意を寄せる相手から接触頻度が減りだすとその原因を確認したくなる

自分が好意を寄せる相手から連絡や接触回数が減りだすと、その原因を確認したくなるのが人間の性(さが)である。

自分にとってどうでもいい他人なら急に連絡が途絶えても「そういえば、最近連絡来なくなったな…」と三ヶ月ぐらい経って気づいたりするのかもしれないが、付き合っているパートナーにそんな行動が見られたら、大半の人は何が起こっているのか確認するまで落ち着かない。

  • なにしてんねやろ…
  • 気に障るようなことでも言うたかなぁ…
  • まさか…、浮気?!?!(怒)

正気を失った人間は、信じることよりも疑うことに意識が転換しがちになる。

幼い我が子が外が暗くなっても帰ってこないと、不安と恐怖で背筋に寒気が走り、事故や誘拐を恐れた母親は近所に電話をかけまくるだろう。

手あたり次第かけた電話に有力な情報がヒットしなければ、警察に捜索願を出し、鍋の中で煮え切った肉じゃがを焦がしていることにも気づかず、ガスをつけたまま家を飛び出すかもしれない。

混乱状態(パニック)に陥っているときの人間は暗示や誘導に最適化された状態にあるため、外的な刺激(情報)に影響を受けやすく、冷静かつ正常な判断ができなくなる。

子供を探しに家を飛び出した母親が、帰宅途中の近所のサラリーマンに「どうしたんですか?!そんな慌てて…」と声をかけられ、「子供がまだ帰ってこないんです!!」と顔面蒼白で訴えかける母親に、「さっき、そこの公園で見ましたよ」と言われたら、母親は何の躊躇もせず公園に向かって走り出すだろう。

オレオレ●●みたいな子供でも違和感を覚えるほどしょうもない手口の被害者になってしまう人が多いのは、この母親と同じように脳が混乱状態に陥るシナリオに乗せられることで起こるのだ。

ターゲットを不安にさせて恐怖をあおり、大切な人の安否を確認したいという心理を利用する。その結果、よくよく考えればわかるような矛盾点にも気づけいない、いわゆる「パニック」という状態ができあがる。

そして、このとき人がもっとも説得されやすい状態にあることを知っている詐●師たちは、ターゲットを次のシナリオに誘導するため、「早く安心したい」「この不安から早く解放されたい」という極限にまで達したストレスを解決する手段として、相手が断り切れないであろう要求を提示してくるのである。

脳のパニックは暗示や誘導にかかりやすい

「不安」や「恐怖」が脳の混乱を引き起こす原因であることは前述したとおりで、この感情が強ければ強いほど人はパニックに陥りやすくなる。

自分ではどうすることもできないトラブルに巻き込まれたり、一刻も早く真実を確かめたい事態に直面したりすると、人はその先にある「安心」と強烈なストレスからの「解放」を求めて、その件について詳しい人や慣れている人、専門家と言われている人などの助言には黙って従うようになるだろう。

恋人関係にある間柄においても、これと同じことが当てはまるのだ。

追われるより自分が追う恋愛をしている人は、相手からの連絡が少なくなったり、今まであった絵文字やスタンプがなくなると、

  • 自分に対する気持ちが変わってきているのではないか
  • 他に好きな人でもできたのではないだろうか
  • 浮気しているんじゃないか

と不安になり、さらにこの先にあるかもしれない

  • まさか、もう他の誰かと付き合っているのではないか
  • 大好きなパートナーを他の誰かに奪われるんじゃないか

という強烈な恐怖に襲われるようになる。

したがって、相手がこういう心理状態に陥っているときに無茶にならない要求をすると、相手はその要求を受けずにはいられなくなるのである。

なぜなら、その要求を断れば相手が今以上に自分から離れていってしまうと思い込み、その要求を受けることで相手は自分の側に留まってくれると考えるからである。

今回紹介したテクニックは相手の不安や心配といった感情を利用するため、あまり良い方法とは言えないかもしれない。

多少、段階と時間が必要になる方法ではあるが、どうしてもとおしたい要求が先に控えている場合や、相手の本当の気持ちを再確認したい場合などに使うと、その反応から相手の今の本心が確認できるので、機会があれば実践してみてはどうだろう。

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