相手が自分に興味を持っているのか、関心があるのかを確認したいと思ったことがないだろうか。
実は、相手のある部分に注目するだけでその事実を簡単に確認できる方法がある。
今回はそのポイントを紹介しようと思うので、興味のある方は覚えておくと参考になるときがくるかもしれない。
実践に限定される方法ではあるが、練習の必要はないのですぐに確認できるだろう。知識もテクニックも不要で、耳が聞こえれば誰にでもできる方法である。
相手を知りたくなる
人が人に興味を持つと、どんな行動に出るだろうか。
そう、相手がどんな人間なのか、どんな考え方でどんな世界観を持っているのかを相手の口から相手の言葉で聞き出そうと、無意識に相手の情報を集めようとするのだ。具体的には、相手に対して質問(が増える)をするようになる。
相手と接触する理由がない場合や直接会うことに何らかの障害がある場合には、相手の周囲にいる人間を間に挟んで、相手のことを聞き出そうとするはずだ。
例えば、あなたの友人が仲良くしている異性にあなたが興味を持ったする。あなたの友人とその異性は接点があるが、あなたはその異性とは一切接点がない。しかし、あなたは友人が仲良くしている異性のことがどうしても気になる。その場合、友人を介してその異性の情報を聞き出そうとするはずだ。
- なぁ、お前が仲良くしとる〇〇って、誰かと付き合ってるん?
- 〇〇とご飯食べに行ったり、遊んだりすることあるん?
友人を介してその異性を探る行動に出るだろう。勘の良い人なら、友人からこのような質問が飛んできた時点でその異性のことが気になっていることに気づくはずだ。
【重要】「何に」興味を持っているのかを見分ける
相手が自分に興味を持っていることがわかっても、その興味が「どこに向いているか」は確認しておく必要がある。
いくら自分に興味を持っていることがわかっても、相手がどういう人間かをしっかり見極められるまでに情けをかけたり心を開いてしまうと、自分にその被害が回ってくることもあるからだ。
人が人に向ける興味というのは、その人自身に向けられる「尊敬」と、その人が持っている「ネタ」に向くケースの2通りがあり、相手の興味がどこに向いているかで相手の行動は変わることを理解しておかなければならない。
例えば、あなた自身の人柄に興味を惹かれている場合は、「あなた自身に関する質問」が増えるようになる。
一方、あなた自身に興味があるわけではなく、あなたの持っている「話(ネタ)」「人脈」「知識」「金(経済力)」などに興味がある場合は、あなたを利用して自分も何らかの利益を得ようとする思考に揺らぐ傾向が強くなるのである。
- 大好きな彼を紹介した三ヶ月後に、その相手との浮気が発覚した
- 自分が経営する会社の部下を紹介したら、上手く丸め込んで引き抜きやがった
- 信用して金を貸したのに、約束の返済日になると連絡が取れなくなった
同じような経験をしてきた人もいると思うが、こういったケースは後者による理由によってあなたに興味を惹かれている場合に起こることで、あなたの人柄や人格など、純粋に「あなたという人間」に興味を惹かれている場合には起こらない。
したがって、相手があなたに対してどういう話(あなた自身に関する話/あなたが所有するものに関する話)をどれぐらいの頻度・割合で切り出してくるかに注目すれば、あなたに対する「本当の興味」がどこに向いているかはある程度わかるようになるのである。
- 最近になって急に連絡が増えた
- 急に会おうとしてくる機会が増えた
身に覚えのない理由で相手にそういった行動が見られたときは、相手の中であなたに接触する必要性が突如出てきたということである。
人の行動が急に変化する背景には、必ずそれを裏付ける理由があるものだ。
相手の目的が何なのかを確認できるまでは、どれだけ親しい間柄であっても用心する心は忘れないほうがいいだろう。
まとめ:相手が自分に興味を持っているか否かを見分ける
今回は、相手が自分に興味を持っているか否かを見分ける方法と、その興味には「2通りの側面がある」ことについてお伝えした。
今回の記事のポイントは2つである。
- 興味がある相手には質問(が増える)をするようになる。
- 人の興味には2つの種類がある。
人は誰もが認められたいと思って生きている。
身内に認められるよりも、他人から認められるほうが自尊心をくすぐられるという人も多いだろう。
誰かから自分に興味や関心を持ってもらえるのは素直に嬉しいことだが、相手がどんな目的をもって自分に接触してくるかは、「事」が起こってしまった後に気づくことも少なくない。
純粋な気持ちで自分に興味を持ってくれる相手なら、これは本当にありがたいことである。しかし、中には別の目的で近づいてくる人間もいることは忘れないでほしい。
世の中にはいろんな人間がいる。
自分の身を守る意味でも相手がどんな人間かがある程度わかるまでは、どれだけ自分に興味を示してくれる相手でも用心する心は捨てないほうがいいだろう。