毎日生活していればいろんな人と出会い、いろんな人と話す機会があるだろう。
仕事で顔を合わすこともあれば、プライベートで知り合うこともあったりと様々だ。しかし、会う人すべてが話やすく理解がある人とは限らない。
なかなか納得を得られず、落としにくい人というのは、どこに行っても存在するものだ。
自分を表に出さない人
気づかいができない人
否定から入る人
本音を遠慮もなく言える人
同意や共感を取り付けるような質問、つまり「こう思わない?」の質問に「思わない( NO )」で答えるタイプである。
こういう人を一度「NO」の流れに乗せてしまうと、それを覆すのは大変になる。相手を誘いたいときなどに「NOモード」に入られると、ほぼ不可能だろう。
そこで、今回紹介するのが「NOセット」利用するテクニック。
私たちの脳は、自分が提案したことに対して否定や拒絶反応を示されると「不快感」を感じるようにできている。ところが、相手がなかなかイエスと言わない「NO」の塊みたいな人にとっては、「NOセット」を使うことで「NO」と聞けば聞くほど視界が開けるようになることを覚えておいてほしい。
答えが「NO」になる質問を繰り返す
- 東京って全部で25区やったよね?(実際は23区)
- (2月16日が来る前に)もう確定申告した?
というように、答えが「NO」になる質問を繰り返し、最後に相手が「NO」と言うことであなたの要求が受け入れられるように仕向けるのだ。
ただし、明らかにわざとやっていると思われるような質問は相手を怒らせる原因になりかねないのでしないように。
例えば、
- 「平成」の前って「明治」やったっけ?
- 信号って「黄色」の次は「青」やったっけ?
- 日本て一夫多妻制やったっけ?
相手がどれだけ無知でも、間違えようのない、知っていて当然の質問はしないこと。相手にバカにしていると思われれば、会話がそこで終わってしまう可能性があるので注意しよう。
最後の「NO」を「YES」に変えさせる
相手の答えが「NO」になる質問をいくつか繰り返し、最後の質問に「NO」と答えたら。それが「YES」の意味になってしまう流れを作る。
例えば、
(梅雨明け前に)梅雨ってもう明けたよね?
いや、まだやろ。
そういえば、道頓堀のグリコって梅田にあるんだっけ?
ないっちゅーねん、道頓堀はミナミや。
いつも忙しそうやし、食事する時間もないよね?
ううん、それぐらいあるけど…。(「NO」で答えると「YES」になってしまう)
このうように、相手の答えが「NO」になる質問をいくつか重ねて、最後に「NO」と答えたらその要求を受けることになるような質問をする。
少し技術が必要な方法ではあるが、最後にぶつける質問をいくつか事前に用意しておけば使いやすいだろう。
「ミルトン・エリクソンのNOを封じるダブルバインド」を利用した逆パターンのテクニックである。
ぜひ、試してみてほしい。