人は自覚があることを問い詰められてその事実を隠そうとすると、嘘の兆候(隠し事をしている疑い)が「眉」に出ることがわかっている。
わかりやすい手掛かりのひとつなので、表情分析(微表情)に興味のある方は覚えておくといいだろう。
必ず眉に出るというわけではなく、眉に出る場合があると覚えておこう。嘘の兆候は人やそのときによってどこにその手掛かりが出るかはその瞬間までわからない。眉はその一例である。
眉に嘘の兆候が出るケースを簡単な例で見てみよう。
眉は言葉を裏切る
あなたはある人に疑いを持ち、その人間を問い詰めたとする。
あなたが問い詰めたことに覚えがなかったり真実と異なっていたり濡れ衣を着せられている場合、相手は以下のどちらの表情であなたに反論もしくは意義をするだろう。


左右それぞれの表情からどんな感情が読み取れるか、少し考えてみてほしい。
真実を追求されたときにその事実を隠そうとする人は、疑われた内容が的を得ていたり図星だったりすると、その事実を誤魔化そうと眉をあげ、人によっては目も見開くことがわかっている(写真:左)。
逆に、その内容に本当に覚えがなく真実と異なる場合は、納得できない怒りによるストレスから眉間にシワが入り眉の内側が下がる(写真:右)。
身に覚えがないことで疑いや犯人扱いをされると、人は自分がその件で問い詰められる原因にまったく心当たりがないため、
疑われる女性
- は?ふざけるな!!
- 意味わからない、なんで私!?
となり、悔しさや苛立ちからその疑いに反発しようとする(素直な)感情によって、眉に力が入った怒りの表情(写真右)になるのだ。
言葉より表情を見る
例えば、浮気をしていないことを前提で付き合っている二人がいるとして、いきなり
お前、浮気(不倫)してるやろ?
疑う男性
と、自分の目でその現場を見てきたかのような証拠でも握っている言い方をされたら、相手は
疑われる女性
はぁ!?ぶざけんなや!してないわ!
当然そうなると思うのだが、誤魔化そうとするときも同じような言葉を使うはずだ。よって、言葉はあてにならないし嘘が出てくるのも言葉だけである。
どうしても真実を明らかにしたいときは、言葉ではなく表情に注目するといい。
本当に浮気をしていないのにしているところを見たかのような言い方をされると、誰でも気分を悪くし怒りを覚える。
悔しさ(反発)や真の怒り(攻撃)が感情を襲っているときに、人の眉は上がらない。
真実を隠そうとしたり嘘をついている自分に自覚があるときに、人は真実よりも誤魔化す(その場から逃げようとする)ことを優先にするので、疑いに対して本来出るべきはずの怒りの表情が出ないのだ。